地域医療支援病院 東京北医療センター

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公益社団法人 地域医療振興協会

ドクターインタビュー 産科・婦人科

塩津 英美

産科・婦人科

センター長産婦人科・科長

塩津 英美

24時間365日、地域のために専門医が尽力します。

周産期・腫瘍・生殖内分泌の3部門で幅広く診療

産婦人科は、お産などの周産期、癌や良性疾患などの手術を中心とした腫瘍、不妊症治療や更年期障害などの生殖内分泌の3部門を柱として、幅広く診療していることが特徴です。周産期に関しては、年間の分娩数は1100件で、自然分娩が中心ですが、既往帝王切開、子宮筋腫術後、骨盤位、多胎などは原則帝王切開術としており、帝王切開は年間240件行っています。良性の婦人科疾患では内視鏡による低侵襲手術を多く手がけており、腹腔鏡による卵巣嚢腫切除、子宮鏡による子宮筋腫切除などを行っています。癌に関しては、手術のほか、化学療法にも対応しています。更年期障害に関しては、日本女性医学学会の女性ヘルスケア専門医が3名おり、場合によっては漢方を取り入れ、患者さんに最適の治療を行う体制を整えています。検査に関しても、外来での内視鏡検査から羊水検査まで幅広く対応しています。

診療所の先生にいつでも頼っていただける、隙間を埋める存在でありたい

産婦人科では、出血など症状が急変することがよくあります。分娩に関しては、産婦人科専門医を24時間必ず常駐し分娩にあたり、麻酔科も24時間オンコール体制で緊急の帝王切開に対応しています。さらに、超緊急帝王切開に際してはグレードAと称し、24時間直ちに手術室に入れる体制を作り、また帝王切開だけでなく吸引分娩、鉗子分娩などすべての急速遂娩に際して小児科医が立ち会い、安全を期しています。私たちは、夜間や休日など診療所の先生がご不在の時に症状が急変した際、24時間いつでも患者さんを受け入れられる体制を整えています。もちろん、診療時間帯の検査時の出血や手術になりそうな症例でも、遠慮なく紹介いただければと思います。夜間や休日に受診された患者さんで入院加療が必要な場合はこちらで治療し、急性期治療が終わったあとは地域の先生方にお願いしています。

最先端の治療を提供しながら、敷居が低い施設を目指す

産婦人科医療は地域の診療所の先生方がいないと成り立ちません。私たちは、診療所の先生のためになることが産婦人科医療のためになり、産婦人科医療のためになることが地域の皆さんのためになるという思いで、日々診療にあたっています。当院ではご紹介いただいた患者さんは必ず受け入れていますし、オープンベッドもありますのでお産や手術でぜひご活用いただければと思います。最先端の医療を提供するとともに、大学病院より敷居が低く、気軽にいつでも相談できる病院でありたいと思っています。

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