臨床研修センター
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初期研修医について
プログラムの特徴
あなたは、信頼されて任されていますか?
自立した医師になるための研修が、ここにはあります。
<地域医療の専門医を育成する3つの特徴>
地域に根ざした医療をめざす人たちを対象に、地域医療振興協会の運営する地域病院、診療所とともに多様な研修を提供します。
特に、地域医療研修、EBM、ハーフデイバックの3つの柱を中心に、初期研修に力を入れています。
1.地域医療研修が充実
・研修のはじめに1週間へき地医療研修
・本格的な地域研修
・みっちり3ヶ月の充実研修
・へき地医療セミナー(J1)
2.EBMに強くなる
・患者中心の医療のツールとしてのEBM
・生涯学習のツールとしてのEBM
・言われるがままの仕事をするのではなく、自ら考え、診療方針を決定
3.ハーフデイバックでOff the job training
・1年目に,週に半日はセンターで地域医療の視点での勉強の機会
・12軸に沿ったレクチャー,グループワーク
・研修の振返りと共有 ・外来講師によるレクチャー
・2年目に週の半日の外来研修
徹底した振返り
・やりっ放しにしない
・地域に密着した病院
・内科では総合診療科が最大部門で臓器にこだわらない研修が可能
・小児科は24時間の小児救急医療に対応
ローテート予定見本
【ローテート例】
※内科28週、地域12週、救急8週、外科8週、小児科8週、産婦人科4週、麻酔科4週、整形4週、精神科4週、選択16週をベースとしています。
ローテート科の特徴1
総合診療科ローテート
当院最大の診療科、総合診療科。総合診療科では軽症から重症の患者さんまで幅広く診療を受け持ちます。初期研修医は早いうちに総合診療科を3ヶ月間ローテートします。
総合診療科では、初期研修医が主治医になるので診療方針の決定は初期研修医に委ねられます。日々、指導医(教育専任スタッフ)から厳しくも愛に溢れた指導を受けながら患者さんの診療にあたります。
また、頼りになる専攻医からマンツーマンの指導を受け、患者さんのために主治医としてどうしたら良いか、納得いくまでディスカッションします。この様に指導体制がしっかりしているので、初期研修医が主治医だからと言う理由で、診療の質が落ちる事はありません。
3ヶ月間のローテートを終えた頃には、主治医としての診療能力がしっかり身に付いている事を実感できます。
救急診療科ローテート
当院では救急診療科は総合診療科と同一の救急総合診療科ですが、ローテートとしては救急診療科として3ヶ月間ローテートします。
救急診療科でも、初期研修医が主治医として診療にあたります。慣れない内は、指導医に見守られながら診療します。二次救急ですが、軽症の患者さんから重症の患者さんまで様々な患者さんが来られ、軽症患者さんを適切に診療する能力や、軽症そうに思える訴えから重症疾患を見抜く能力も問われます。
3ヶ月間を終える頃には、救急車の患者さんもwalk inの患者さんもほぼ一人で診療する様になります。
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病棟にて
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総診回診
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合同カンファ
ローテート科の特徴2
小児科ローテート研修
当院での小児科研修は、2か月間設けられています。
そのため、最初は点滴や採血だけで大変ですが、少しずつできること・任されることが増えていき、自分でも成長を実感できます。
当院では肺炎や喘息発作、胃腸炎、川崎病など小児のcommon diseaseをはじめ、難病を抱える患児の診療にもあたります。乳児健診は月齢相応に発達しているか把握する勉強になります。
また、夜間外来診療では症状から患児の重症感を学べます。先生方や病棟のスタッフとクリスマスやハロウィンなど、病棟のシーズン行事に参加するのもとても良い経験になります。地域研修先で小児を診療したり、予防接種の手伝いなどもあるため、小児科で学んだことが非常に役立ちます。
産婦人科ローテート研修
産婦人科研修は、1か月間設けられています。基本的に外来見学と手術を中心に研修する形になります。
症例としては正常分娩を中心に、IVFなどの不妊治療からターミナルの婦人科腫瘍まで幅広く出会えます。病棟では切迫流産や婦人科腫瘍の患者さんを担当する事が多く、指導医と一緒に治療にあたります。
科の特殊性が高いですが、チャンスと熱意次第では手技など実践できる事が広がります。
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小児科・産婦人科合同カンファ
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外来風景
On the job trainings
内科初診外来研修
当院では、2年目になると内科初診外来研修が始まります。
各研修医は、どの科をローテートしていても、週1回は内科初診外来で半日間の外来診療を行うことになります。診療自体は初期研修医が行い、その場で指導医にプレゼンテーションをして、指導医とディスカッションしながら診療方針を決定していきます。
もちろん患者さんの事を考えると、質だけでなくスピードも要求されます。エビデンスを駆使しつつ、患者さんの満足する初診外来診療を提供できるようにします。多くの患者さんがこの初診外来を受診されるので、診断能力が問われる難しい患者さんにも出会います。
当直(副当直)
初期研修医は月4~5回の当直を年間通して行います。5月から早速当直が始まります。
当直では、夜間救急外来と病棟患者さんの両方に対応します。内科系をローテートしている時は内科当直、外科系をローテートしている時には外科当直を行います。
指導医と共に当直をするので、慣れない場合や自分一人で対応できない場合は指導医と共に診療にあたります。慣れてきたら、指導医のバックアップ体制の下、研修医がほぼ一人で診療するようになります。その場合でも常に指導医がサポートしてくれます。
地域医療
特徴の一つとして、地域医療ローテートが3ヶ月間あることが挙げられます。
地域医療ローテートでは、地域の中核病院または有床診療所で診療にあたります。都会の総合病院ではなかなか研修できない訪問診療や在宅医療も行います。
また、”地域医療指向型研修12の軸”を中心に、患者さんだけでなく家族や地域を視点としたアプローチ、継続的なアプローチ、予防・ヘルスプロモーション、行動科学などを学びます。
3ヶ月もあるので、お客さんではなく、戦力として診療にあたります。また、都会の総合病院での研修と地域医療での研修を融合させる事で、全体をより把握した診療能力を身につけます。
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外科カンファ
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オペ風景
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外来振返り
Off the job trainings
Half day back(ハーフデイバック)
毎週木曜日の午後14時~17時、どの科をローテートしていても必ず参加するハーフデイバックという教育行事があります。
ハーフデイバックでは研修医参加型レクチャーがメインです。日頃の診療を基にハーフデイバックのテーマを用いて振返ったりもします。
副直室
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地域(訪問)
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ハーフデイバック(外科縫合)
研修医のつぶやき
小児科ローテート研修
・生物学的なことだけでなく心理的、社会的背景を意識した研修が特徴 ・各科間の垣根が低いので、困った事やわからない事でも気軽に教えてもらえる
その科を回っていなくても教えを乞う事が出来る
・病院が綺麗
・寮は家具付きで安い、かつ綺麗
・シニアレジデントが多いので、屋根瓦式教育がしっかりしている
・当院のレジデントなら、院内外とわずインターネット情報検索ツールとしてUpToDateやDynaMedが使用可能
・エビデンスを駆使した診療の実践(ただし、エビデンス編重でない患者中心の医療を意識)
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オリエンテーション(勉強会)
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研修医室