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にこにこコラム

テレビのない病棟?!〜人と人との関わりを大切に〜

[ 2009.12.05 ]

乳幼児期の子どもは身近な人とどのようにかかわりあうか、そしてどんな遊びをするかなどの実体験を重ねることにより、知らず知らずのうちに人間関係を作り上げ、心と身体を成長させます。
乳児期からのメディア漬けの生活は、外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招きます。
運動不足、睡眠不足そしてコミュニケーション能力の低下などにより、心身の発達の遅れや歪みのある子どもがみられるようになります。
特に2歳以下の子どもや発達に問題のある子どもが生後早くから長時間テレビを見せられていると、親子が顔をあわせ一緒に遊ぶ時間も少なくなり、言葉や心の発達が妨げられていくという研究結果も出ています。

当院の小児病棟では、日本小児科医会が発表した『子どもとメディアに関する提言(2004)』に賛同し、子どもたちはテレビやゲームと離れた入院生活を送っています。私たち保育士は、様々な遊びや生活体験を通して、あたたかい“人と人との関わり”を大切にしていきたいと考えています。
子どもの好きな遊びって?好きな絵本は?…入院中にゆっくりとお子さんと向き合うことで、いろいろな発見・驚きがあると思います。
ぜひ、この機会にテレビのない生活を体験し、“人と人との関わり”を感じ、メディアとの付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか?!