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にこにこコラム

テレビのない病棟?!〜人と人との関わりを大切に〜PART2

[ 2010.01.05 ]

前号で、乳児期からのメディア漬けの生活の弊害についてお話し、私たち保育士が日頃大切にしていること「様々な遊びや生活体験を通した温かい人と人の関わり」について触れました。
今回は、これらに対する私たち保育士の具体的な取り組みをご紹介いたします。

一つ目は、「音楽」です。病棟には、BGMを流し、子どもたちの生活時間に合わせた選曲に心掛けています。
午前中や安静時間後などは、手遊び歌や元気になる曲、楽しめる曲を流しています。
一緒に口ずさんだり、手遊び・体遊びを是非子どもたちと向き合ってお楽しみください。

二つ目は、「創造的な遊び」です。ゲームのように遠い未来でもゴールのある遊びではなく、シール・スタンプ遊び、つみき、レゴブロックやアイロンビーズなど、探索・興味、好奇心、想像性などを広げ、子どもたちの主体性や創造力を駆り立てる遊びの提供を心掛けています。
先日は、毎日違う色の表紙と中の白紙を本型にして渡すだけで、創作絵本を一日一冊ずつ作っていった6歳の男の子もいました。

三つ目に、「季節行事の開催」です。
1年間快適な室温で保たれる病室ですが、壁面装飾や、毎月の季節の保育、行事を取り上げていくことで、非日常(入院という体験、検査や処置など)を超えて、できるだけ日常的な子どもらしい生活を取り戻せるような入院環境を調整していきたいと願っています。