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にこにこコラム

ちいさなお医者さん、こんにちは☆

[ 2010.02.05 ]

   
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病院での人気おもちゃの1つである「お医者さんセット」。
今回はこのおもちゃを紹介します。

普段お医者さんを目の前にすると泣いてしまう子も、カバンを開けると、おうちの人にチックンしたりモシモシしたり・・・。
見覚えのある注射器や聴診器などのおもちゃの医療器具に自ら手を伸ばし、楽しそうにお医者さんを演じる子ども達。
実は、自分が体験したことを遊びで繰り返すことによって理解へ繋げているのです。
治療に立ち向かう気持ちを応援する意味でも大事な遊びなのですね。
また遊びはおもちゃがあるだけでは成り立ちません。
遊びの3要素である「人・環境・おもちゃ」について、今井澄子氏は「どれが欠けても子どもの遊びは生き生きしません。
子どもは遊ぶ能力を元々持ってはいますがこの要素が揃うことで遊びの幅は一気に広がります。」※と述べています。
お医者さんごっこなどのごっこ遊びはそういう意味でも、人と人との関わりが大切な遊びです。入院生活中も日々成長している子ども達。
その可能性を広げるためにも、私達は頑張る子ども達へより素敵な環境を提供できたらと考えております。
※『おもちゃで遊ぼう No.7』 NPO法人日本グッド・トイ委員会2004(p32)