実際は

刺激伝導系の電気の流れ

1. 洞結節（電気の発生源）
2. 心房
3. 房室結節（電気の中継地点）
4. 心室

拍動は右心房にある洞結節で作られる。ここで発生した電気信号は、瞬時に心房全体に伝わり心房を興奮させる。続いて、心房と心室の間に存在する房室結節を通るのだが、ここでは電気信号がゆっくりと伝わるために、心房の収縮の後、わずかな時間差をおいて心室の収縮が起こるようになっている。また、房室結節は心房側で非常に速い興奮が生じた場合に、心室へ早く伝わりすぎないよう調整する機能や、伝導を一部妨げることで心室が心房と同様に異常な速さで興奮するのを回避する機能をもつ。興奮は、房室結節を通過した後、ヒス束→左脚・右脚→プルキンエ線維を経て心筋へと伝わり、心筋全体を収縮させる