設備紹介

多発性骨髄腫の治療などで
患者さんの感染を防ぐため、
33床の無菌室を完備。

血液学・腫瘍学の研究に用いられる
最新鋭の機器を投入した診断と、
充実した設備による
最先端の治療を行っています。
ここでは多くの設備と診断機器の中から、
数点をご紹介します。

血液内科の設備

無菌室

多発性骨髄腫の治療として、造血幹細胞移植があります。患者さんの造血幹細胞を採取・保存した後に、大量の抗がん剤を投与して可能な限り腫瘍細胞を殺し、その後、保存していた患者さんの細胞を体に戻す方法です。この治療法では、患者さんの白血球がゼロに近い状態になりますから、感染症を防ぐため、一定期間は無菌室での治療を行います。治療に万全を期するため、ベッド数は33床を設けております。

血液内科の医療機器

血液成分分離装置COM.TEC

造血幹細胞移植を行うためには、大量化学療法(+全身放射線治療)を行う前に、あらかじめ骨髄の元となる造血幹細胞を採取しおく必要があります。
G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)という薬剤を用いると、造血幹細胞が血液の中に出現します。この機械を使用して清潔な閉鎖回の中で血液を循環させ、造血幹細胞を濃縮分離します。

ディープフリーザー(-80℃、-150℃)

濃縮分離された造血幹細胞を専門の技師が凍結バッグに分注し、長期保存可能な状態にします。
血液製剤として台帳管理し、施錠された保管庫のディープフリーザーに保管します。
万一の場合に備えて温度異常を示すセンサーで24時間監視し、低温維持のための液体窒素タンクを備え付けています。

8カラーフローサイトメーター

適切なタイミングで造血幹細胞採取を行うために、迅速な造血幹細胞測定が不可欠です。
院内の機器を用いて、末梢血や幹細胞液CD34陽性細胞測定を行っています。