TOP総合診療とは
総合診療とは
日本専門医機構は「特定の臓器や疾患を専門とするのではなく、幅広い視野で患者や家族を見守り、地域を支えるオールラウンドプレイヤー」と定義しており、以下8つを「総合診療専門医のアイデンティティ」と定めています。
- どんな症状にも、何歳でも診察し、必要があれば専門医を紹介してくれる医師
- 日常的に頻度が高く幅広い領域の病気とケガに対応できる医師
- 臓器を診るのではなく患者を一人の人として診る医師
- 患者個人の治療だけでなく、その生活を支える家族もまるごと診てくれる医師
- どんな相談にも耳を傾け、向き合う医師
- 病気の治療だけでなく予防から終末期まで継続的に見てくれる医師
- 地域全体の健康を考えてくれる医師
- 看護師・薬剤師等の多職種・行政と連携し、住み慣れた地域での暮らしをさせるチームの核となる医師
当科が考える総合診療医
当科では、総合診療医は「疾患の予防から慢性疾患、急性期疾患管理、そして人生の最終段階までを含めた幅広い健康に関わるスキルと住民・患者さんの心理社会的な背景を汲み診療に役立てるスキルを兼ね備え、地域や医療機関のニーズに合わせて仕事内容を柔軟に変えながら活躍できる『地域・人の専門医』」と考えています。
例えば急性期病院では、超急性期の重症患者や高齢者の複合疾患の入院マネージメントや診断困難事例の臨床推論、救急医療で力を発揮。一方で診療所や訪問診療では、臓器や分野にかかわらずその人全体、そして家族・生活背景や地域全体も診て、地域の人々の健康な生活をサポートします。そのために重要なのは3つの「診る」という考え方です。
総合診療の3つの「診る」
 
					- ひとつの臓器にとどまらず、それぞれが影響する関係や原因を推論できる高い診断力と他の診療科との連携を見極める力が求められます。
- 患者の思いや解釈の背景にある日常生活の心理的な悩みや家族の関係性、職場の環境など、その根っこにアプローチします。そしてその生活を支える家族も含め、医療・福祉専門職や学校、職場とも連携し、患者の暮らし方に合わせコーディネートします。
- 地域における保健や福祉、介護にとどまらず、住宅環境や働き方、まち全体の 行政計画にまで視野を広げ、住民の医療ニーズを把握し、それを地域に反映する力が求められます。
総合診療医の資質・能力
当科では様々な地域で活躍できる総合診療医になるために、様々な環境で活躍するための知識とスキルを皆で学んでいます。
 
				- EBMを実践したい方
- 「患者全体を診る」診療医師を目指している方
- 総合診療科が確立している体制の上で医師として活躍したい方
- 病院総合診療医を目指している方
- 家庭医として地域で活躍したい方
- 離島やへき地の診療所で活躍したい方


 
						 
						
 
       
           
           
          
 
         
         
         
        


