TOP私たちの診療Tips
私たちの診療Tips
当科の診療からの学びをおすそ分けします。適宜更新しますので、お役に⽴てたら嬉しいです!
なお、紹介したエビデンスは⾃分の患者さんに当てはまるかは検討が必要ですのでご注意を。
腸球菌菌血症の治療
単一の血液培養で腸球菌が検出された状況では,敗血症の臨床的証拠がない場合や,多菌種感染症でより毒性の高い微生物を狙った抗菌薬治療で改善している患者の場合には,腸球菌菌血症に対する治療は延期してもよい.(Rev Infect Dis.1989;11:74. Rev Infect Dis.1991;13:600.)
血管内カテーテルが菌血症の原因である可能性が高い状況では,カテーテルの除去だけで感染を治すことができる.ただし,発熱がある場合は,腸球菌の検出後,追加の血液培養を行い結果を待つ間,経験的に抗菌薬投与を開始する必要がある.このような治療は,症状が軽快し弁の異常が見られない(IE所見がない)場合,通常5〜7日後に中止できる.
E.facalis以外の腸球菌性細菌血症のほとんどの症例は心内膜炎とは関連しない.E.facalis菌血症の患者における心内膜炎の相対リスクは高いが,それでも比較的低い.(Infection.2004;32:72.)
ダンサーに学ぶプレゼン法
プレゼンのジェスチャーって,意識しないと難しいですよね.
本を見てテクニックのことは色々書いていますが,テクニック以前に重要なこともあると思います.
ダンスやミュージカル,歌手などを見ていて「これってプレゼンに生かせるのでは?」と思える部分があったので,今回は周りのダンサー,ミュージカル好き,歌手に「かっこいいとは何か?」をインタビューし,そこでの共通点をどうプレゼンに生かすかを考えてみました.
- 4.プレゼン部 C_発表スキル ダンサーに学ぶプレゼン法
- 2020.09.28
鼠径部痛
■鼠径部痛の鑑別は
・股関節内病変:外傷,炎症,感染,腫瘍
・股関節外病変:恥骨病変(恥骨結合炎など),仙腸関節病変,腰椎病変からの神経根症状,腸骨鼠径神経/閉鎖神経の絞扼,筋腱症
・筋骨格系以外:腹部・骨盤内病変(特に泌尿生殖器)
(UpToDate>Approach to hip and groin pain in the athlete and active adult. 2020/9月閲覧)
検証バイアス
抄読会で読んだ末梢動脈疾患に対するABIの検査性能を検討した診断研究では,ABIが基準値だった場合には動脈造影が行われていませんでした.こうなるとABIで偽陰性の人がいなくなってしまうので検査性能は過大に評価されます.
こういうのを検証バイアスといいます.
検証バイアスについてまとめてみました.
- 1.EBM G_STEP3 批判的吟味 検証バイアス
- 2020.09.14
成長ホルモン欠乏症
■成人では単独欠損は極めてレア
■症状は易疲労感、スタミナ低下、集中力低下、気力低下、うつ状態、性欲低下などの不定愁訴的な感じ
・身体所見として皮膚の乾燥と菲薄化、体毛の柔軟化、体脂肪(内臓脂肪)の増加、ウェスト/ヒップ比の増加、除脂肪体重の低下、骨量の低下、筋力低下などがある(難病情報センター>下垂体前葉機能低下症)
■検査の適応
・視床下部,下垂体の器質的疾患
・視床下部,下垂体の術後,放射線照射後
・頭部外傷後
・他の下垂体ホルモン異常合併
・小児期の成長ホルモン欠乏症の既往
(J Clin Endocrinol Metab. 2011 ;96:1587-609,UpToDate>Growth hormone deficiency in adults 2020/9月閲覧)
- 5.疾患別Tips C_内分泌代謝/栄養 成長ホルモン欠乏症
- 2020.09.12
原発性アルドステロン症
・ACEI,ARBなどを内服中のレニン活性が1ng/ml/hour未満だと,原発性アルドステロン症を強く示唆する(UpToDate>Diagnosis of primary aldosteronism. 2020/9月閲覧)
- 5.疾患別Tips C_内分泌代謝/栄養 原発性アルドステロン症
- 2020.09.09
腎盂腎炎
・カテーテル関連尿路感染症はLVFX250mg/dの予防投与で減る傾向だがプラセボと比べ有意差なかった(New Microbiol 2012;35:191)
統合ケア 個人,集団,システム面から
いまいちイメージしづらい統合ケアについて,個人,集団,システム面からまとめてみました.
個人に対して医療は実は同一医療提供者層と,各施設の層をまたいだ価値観・文化,システムの共有からできているのだと学びました.
UKカンファを振り返ると,まさに垂直統合,協調という感じがします.
- 2.家庭医療理論 G_複雑な問題/統合ケア 統合ケア 個人,集団,システム面から
- 2020.09.07
振り返り法
振り返り法のSEA, Clinical Jazzの概要をおさらいをします.
EBMでいうstep5にあたります.
振り返り系はなんでもそうですが,批判的に見ずに学びを促進することを目標にしましょう.
また学習者はモヤモヤしていることを自分で言語化するだけで,自分で気づくことがあるので,とにかく他の人に聞いてもらうのがいいかもしれません.
血小板減少症
・薬剤性血小板減少症では被疑薬中止後1-2日以内に血小板が回復傾向になり,1週間で正常に戻る(UpToDate>Drug-induced immune thrombocytopenia.2020/5月閲覧)
・入院患者の血小板減少で多いのは薬剤性と感染症.ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の発症は1%程度.(Hematology Am Soc Hematol Educ Program. 2012;2012:191.)
・敗血症は重症患者の血小板減少の原因の約半数を占め,DICの有無に関連なく発症する.(Blood;128:3032.)
・HITを疑うときは4Tスコアを参考にする.カットオフ値を4点以上とした場合の感度0.99,特異度0.54,陽性尤度比2.15,陰性尤度比0.02.(Blood;120:4160)
・輸血後紫斑病
血小板減少が起こる1-2週間前に輸血されている場合は輸血後紫斑病の可能性がある.女性,妊婦で多い.RBC輸血によるものが最多.しかし,超絶レア.(UpToDate>Immunologic transfusion reactions. 2020/8月閲覧)
- EBMを実践したい方
- 「患者全体を診る」診療医師を目指している方
- 総合診療科が確立している体制の上で医師として活躍したい方
- 病院総合診療医を目指している方
- 家庭医として地域で活躍したい方
- 離島やへき地の診療所で活躍したい方







