専門・認定看護師
専門看護師は、複雑で解決困難な看護問題をもつ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供します。
認定看護師は、特定の看護分野において、熟練した看護術及び知識を用いて、水準の高い看護を実践します。
専門・認定看護師は、現場スタッフの相談・指導や院内・外研修の講師として幅広い活動を行っており、より質の高い看護を目指しています。
キャリアアップ体制
● 活動内容
● 専門・認定看護師等資格取得支援制度
継続的な看護の質の向上を目指しており、専門・認定看護師等資格取得の為に大学生・認定教育機関等への入学を希望する職員を対象に支援を行う制度があります。
● 専門・認定資格等取得状況
家族支援専門看護師
臨床で出会う家族は様々で、治療や看護をすすめるなか困ってしまうこともあります。どんな家族にも歴史があり、家族なりの考えや家族なりの困りごとがあります。
家族支援専門看護師は、医療者の困りごとと家族の困りごとをコミュニケーションから明らかにしていき、家族の持っている力を発揮できるよう多職種とともに支援しています。
感染管理認定看護師
医療現場には、さまざまな感染のリスクが潜んでいます。感染対策は、患者様のため、仲間を守るため、自分を守るため。つまり、大切な人を守るために必要なものです。
そのためには、知識だけでなく、体で覚え、習慣づけることが大切です。
感染管理認定看護師は、感染症発生状況の調査(サーベイランス)や、臨床でのモデル的役割を担うリンクスタッフの育成、感染対策研修会の開催、院内ラウンドなどを行っています。安全で質の高い医療を提供するため、しっかり取り組んでいきます。
緩和ケア認定看護師
患者様やご家族に「からだとこころ」の辛さが生じると不安が強くなり、治療を頑張りたい、生きたいという気持ちを奪います。緩和ケアはそんな「からだとこころ」の辛さを和らげる治療やケアです。
緩和ケア認定看護師は、診断された時から「からだとこころ」の辛さを緩和できるよう支援し、患者様とご家族が満足に治療に臨まれ、思い描く生活を過ごせるよう関わっています。
がん化学療法看護認定看護師
「患者さん・ご家族の思いに寄り添い、最良の方法を一緒に考える」
がんの治療には、手術や放射線、化学療法などがありますが、抗がん剤を使用した治療を「がん化学療法」と言います。「がん化学療法看護」は、患者様ががんと診断され、治療の選択肢として化学療法が考慮された時から始まります。
私たち看護師は、がん化学療法を受ける患者様が、安全かつ確実にがん化学療法を受けられるよう、また、副作用による症状を少しでも緩和し、普段と変わらない生活を送りながら治療を継続できるよう支援しています。患者様・ご家族に寄り添い、ともに悩み、最良の方法を考え、その人らしい人生を支えていけるようスタッフとともに看護していきたいと思っています。
集中ケア認定看護師
集中ケア領域では、急性期かつ重症の患者様の状態を的確に把握し、重症化回避や早期回復に向けた援助を目指すことが第一とされています。その中で患者様が1日でも早く入院前の生活に戻れるように、日々、看護実践に取り組んでいます。
また患者様やそのご家族に寄り添い、看護職だけではなく他職種との連携も図って、安心して治療が受けられる環境を目指し努力しています。
認知症看護認定看護師
認知症は、誰でもなりうる症候で、2040年には46.3%が認知症の可能性があると言われています。認知症の人は、今まで通りに行う事が難しくなったり、自分の思いを相手に伝える事が難しくなることで、いつも誰かに迷惑をかけないようにと緊張した生活を送っています。認知症看護認定看護師は、認知症の人の思いに気づき、手を差し伸べ、「今日も1日穏やかに過ごせた」と思えるような看護を提供できるよう、多職種とともに支援しています。
救急看護認定看護師
救急看護は、多種多様な疾患、あらゆるライフステージの患者と家族が対象となります。
どのような場面においても時間的制限がある中、根拠に基づく判断をしなければなりません。この根拠に基づく判断は、救急の場面に限らず一般病棟の看護にも共通すると考えています。危機状況にある患者・家族への実践・指導や相談を通して、看護の質の向上を目標に貢献しています。
また、災害拠点病院である当院は、大規模災害時に地域の中心的役割を担うことになります。有事の際、地域の医療機関と連携を取り、救急医療体制が維持できるよう体制の整備、スタッフへの勉強会の企画を行っています。
透析看護認定看護師
透析治療を受けられるほとんどの患者様は、一生涯透析を受け続けなければなりません。透析治療を継続するためには、食事・体重管理などの自己管理や、社会・家庭など生活の調整が必要です。そのような患者様に寄り添い、サポートするのが透析看護認定看護師の役割です。安全・安楽な透析治療を行うことはもちろん、セルフケア能力向上や生活調整などその人らしい生活が送れるよう支援しています。
今後は、透析導入の予防や腎代替療法選択の自己決定など慢性腎不全の患者様に対する支援にも取り組んでいき、腎臓病患者様すべてのサポートを志します。