出産は人によって様々であり、産婦さんや赤ちゃんの状態によっては、赤ちゃんが少しでも早く生まれてこられるような介助が必要になることがあります。その介助として、帝王切開や、鉗子（かんし）分娩・吸引分娩などがあります。これを急速遂娩（きゅうそくすいべん）といいます。

帝王切開は、手術によりお腹を開き、赤ちゃんを産む方法です。鉗子分娩、吸引分娩は、赤ちゃんが子宮の出口まで降りてきているときに使用できる介助方法で、器械を使い、陣痛の力と合わせて赤ちゃんを引っ張り、赤ちゃんがより早く出てこられるようにします。

当センターでは、産婦さんと赤ちゃんの安全を第一に考えて、状況に合わせて対応できるように準備しています。

緊急の処置が必要となった場合でも時間が許す範囲で、ご本人への説明だけでなく、ご家族の方にも連絡して状況を説明し、帝王切開になる場合は書面による同意もいただいております。しかし、一刻を争うような状況では、このような手順を踏むことができない場合もあります。そのような場合は、ご本人にのみ理由を口頭で説明し、ご家族への説明や書面での同意は術後に行わせていただきます。