妊娠期間中、ありがたいことにつわりも軽め、大きなトラブルもなく順調にお腹の子が育っていってくれたので、最後の健診で“羊水が少なくなっている”　“赤ちゃんが苦しくなるかもしれない”と伝えられたことが、やっと初めて感じたお産に対しての不安でした。入院が決まり、着々と近づいてくるお産に次に心配になったのは、コミュニケーションのこと。聞こえない自分が、その時その時の変化や伝えたいことを分娩が始まったら、余裕がない中どう伝えたらよいのか、お医者さんやスタッフの方の指示をうまく汲み取れるか等、事前にも色々相談させてもらっていましたが、実際にはどうなるか…と。でも、この件は結果的に言えば、お産に関わってっくださった皆様が、ありとあらゆる方法で情報を伝えてくれ、状況を逐一伝えてくれ、（指さしボード、筆談、スマホの文字、口形、手話）お産の痛みの中でも目を開けると、いろいろな情報が受けとれて、想像していた以上に安心できた出産になりました。1つではなく、色々な手段を使ってくださったことで、不安もなくなりました。産まれた後も、“おめでとう”と手話で伝えてくださる方もいて、本当に嬉しかったです。お産は進んでいくうちに赤ちゃんの心音が苦しそうとのことで、帝王切開の可能性も出てきて、とにかく私自身は必死だった記憶しか今は覚えてないです（笑）最終的には鉗子分娩で無事に赤ちゃんが出てきてくれて、とにかくとにかくホッとしました‼その後の処置が痛くて長くて、“あれ？お産まだ続いてる…？”と思ったほどですが、それくらい私自身あまり鉗子分娩のことを理解してなかったのだな…と生まれた後の痛みで気づきました。（笑）でも、理解していたら、より恐怖心が強くなっていたとも思うし、結果的には何はともあれ皆様のおかげで、私も赤ちゃんも無事に生まれてきてくれて、たくさんの感謝しかありません。処置の間、ずっと足をさすっててくださったスタッフの方がいて、とても気持ちが和らいだのと、全て終わったあとに“おしまいです”と手話で伝えてくれたスタッフの方が“頑張りましたね”と伝えてくださったお医者さんとスタッフ皆様の言葉にとっても安心したのを覚えてます。
夫が安産祈願の絵馬に「出産に立ち会う人、全員が幸せになるようなお産になりますように。安心して慌てずこの世界に遊びに来なさい。」と赤ちゃんに向けて書いていてくれたのですが、本当にその通り、皆様のおかげで息子は安心してこの世界に遊びに来れたと思います！日に日に体の変化に戸惑いも多少ありますが、かわいい息子の顔を見ているととても癒されます。これからも楽しみです。たくさんのサポートを本当にありがとうございました‼