オプトアウトについて
通常、臨床研究を行う場合は、文書もしくは口頭で説明し同意を得て実施いたします。
臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを対象とする研究については、国が定めた指針に基づき「対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありません」が、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。
このような手法を「オプトアウト」と言い、当院での一部の臨床研究をオプトアウトの手法で行っています。
なお、研究への協力を希望されない場合は、総合案内(1階医事課窓口)までお知らせください。
●新型コロナウイルス感染症に関する疫学調査
本研究では、新型コロナウイルス抗体検出キットを用いて、当院周辺地域の患者さんたちの抗体保有率を定期的に測定することを目的としています。
この研究を実施することによる、患者さんへの新たな負担は一切ありません。
また患者さんのプライバシーについては厳重に保護されます。
●NCD(一般社団法人National Clinical Database)外科手術・治療情報データベース事業
本事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することにより医療の質の向上に役立て、患者さまに最善の医療を提供するために利用されます。
当院では、外科、循環器内科、病理、泌尿器科、形成外科における手術症例について登録を開始しています。
全国の医療施設診療科の情報を収集することで、手術を行っている施設診療科の特徴、医療水準の評価、適正な外科専門医の配置、手術を受けた方の予後、これから手術を受ける方の死亡・合併症の危険性などを明らかにすることができます。
これらの登録情報は匿名化され、患者さまに不利益が生じることはありません。
また、登録については患者さまの自由な意思によりますので、拒否することが可能です。
●IVR症例登録について
日本インターベンショナルラジオロジー学会における、症例登録データベースを用いた医学系研究
インターベンショナルラジオロジーは「画像下治療」の総称(以下IVR)で低侵襲な治療として、その評価は高く、すでに根治性を有する標準治療法として定着しつつありますが、その実態を十分に把握できていないのが現状です。
本研究は、IVR学会を通して全国のIVRの実施情報を登録、集計することにより我が国における IVR診療の現状を明らかにし、また、その情報を分析してIVR専門医の育成、修練施設の増加など今後のIVR診療の進歩・普及を図ることを目的とします。
なお、この研究を実施することによる、患者さまへの新たな負担は一切ありません。また患者さまのプライバシー及び個人情報保護については法令、院内規定を遵守し最善を尽くします。
IVRってなに?(外部リンク:日本日本インターベンショナルラジオロジー学会サイトへ)
●その他(上記以外)の臨床研究
臨床研究名 | 所属 (診療科) |
代表者名 | 研究対象期間/ 開始 |
研究対象期間/ 終了 |
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多発性骨髄腫の病態解明および新規治療法の開発に関する 研究基盤の整備(研究内容の更新および期限延長) |
血液内科 | 三輪 哲義 | 2017/5/10 | 2027/3/31 |
小児腎炎・ネフローゼ症候群における予後予測因子探索を目的とした他施設共同観察研究 | 小児科 | 元吉 八重子 | 2020/5/20 | 2024/12/31 |
保存検体を用いたHLA遺伝子多型とCOVID-19との関連解析の研究 | 血液内科 | 三輪 哲義 | 2020/6/17 | 2025/6/17 |
東京COVID-19の疫学と臨床的特徴 | 小児科 | 宮田 理英 | 2020/9/18 | 2025/3/31 |
本邦における低ホスファターゼ症の重症度・治療および 予後に関する実態調査(多施設共同研究) |
小児科 | 宮井 健太郎 | 2022/4/20 | 2027/3/31 |
多施設における自動算出早期警告スコアの評価 RRSシステムでの活用 |
救急科 | 金井 信恭 | 2022/5/18 | 2026/12/31 |
腎疾患罹患児におけるMRIを用いた腎機能解析 | 小児科 | 元吉 八重子 | 2022/7/13 | 2027/3/31 |
ダラツムマブによる低ガンマグロブリン血症についての解析 | 医療技術部 薬剤室 | 北野 勝義 | 2023/3/8 | 2028/12/31 |
人工聴覚器手術データベースの構築(多施設共同研究) | 耳鼻咽喉科 | 飯野 ゆき子 | 2023/3/22 | 2027/3/31 |
「カテーテルアブレーション症例前例登録プロジェクト (J-AB レジストリ)」(多施設共同研究) |
循環器内科 | 中野 恵美 | 2023/4/12 | 2030/3/31 |
東京北医療センターにおける 第2世代抗ヒスタミン薬フォ-ミュラリ導入による有用性の評価 |
医療技術部 薬剤室 | 竹下 小百合 | 2023/5/31 | 2028/3/1 |
定量的バイオマーカーとしてのCT腫瘍体積測定 | 放射線科 | 小坂 哲也 | 2023/7/5 | 2024/7/5 |
糖尿病性ケトアシドーシスにおける高浸透圧血症の影響 | 小児科 | 中村 有梨沙 | 2023/8/2 | 2026/3/31 |
未治療多発性骨髄腫に対する初回治療後の 自家末梢血幹細胞移植に関する後方視的観察研究 |
血液内科 | 工藤 大輔 | 2023/8/2 | 2024/9/30 |
高齢多発性骨髄腫に対して自家造血幹細胞移植適応となった患者における、移植前サルコペニア及び栄養状態が与えるい影響を検証すること | 医療技術部 リハビリテーション室 |
齊藤 悟 | 2023/8/9 | 2024/8/31 |
当院での90歳以上の消化器外科手術症例の検討 | 外科 | 宇宿 真一郎 | 2023/12/6 | 2024/7/19 |
看護師が行う超音波エコーを使用した抹消静脈カテーテル留置技術方法の教育プログラムの開発と実装 Development and Implementation of an Education Program for Peripheral Venous Catheter Insertion Technique Using Ultrasonography by Nurses |
総合診療科 診療看護師 | 筑井 菜々子 | 2024/6/1 | 2024/9/30 |
超高齢者に対する緊急腹腔鏡下胆のう摘出術の安全性と手術成績の検討 | 外科 | 宇宿 真一郎 | 2013/8/1 | 2024/12/7 |
長期継続中の臨床研究
課題名 | 所属 (診療科) |
代表者名 | 研究対象期間 |
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消化器内視鏡に関する疾患、手術手技データベース構築_ 日本消化内視鏡学会 Japan Endoscopy Detabase(JED)Project への参加について |
消化器内科 | 岩田 朋之 | 継続中 |
日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究 | 整形外科 | 望月 智之 | 継続中 |
消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データベース構築 日本消化内視鏡学会 Japan Endoscopy Detabase(JED)Project の研究実施計画書の変更申請について |
消化器内科 | 岩田 朋之 | 継続中 |
一般社団法人 脳神経外科学会 Japan Neurosurgical Database(JND)症例登録事業 |
脳神経外科 | 小幡 佳輝 | 継続中 |
一般社団法人 日本血液学会(JSH) 血液疾患症例登録 |
血液内科 | 三輪 哲義 | 継続中 |
公益社団法人 日本産科婦人科学会 婦人科腫瘍登録 |
産婦人科 | 塩津 英美 | 継続中 |
公益社団法人 日本産科婦人科学会 周産期登録 |
産婦人科 | 塩津 英美 | 継続中 |
公益社団法人 日本麻酔科学会 JSA PIMS(周術期データベース) |
麻酔科 | 唐澤 紀幸 | 継続中 |
日本産科婦人科学会 ART (生殖補助医療)登録事業について |
産婦人科 | 塩津 英美 | 継続中 |