地域医療支援病院 東京北医療センター

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公益社団法人 地域医療振興協会

総合診療科 ご案内と特徴

総合診療科は、大病院の振り分け外来担当というイメージがありますが、当院ではこれと違った、地域医療や僻地医療といった現場の延長線上に位置する総合診療科を目指しています。業務としては、一般内科診療や救急診療を行うと共に、健診業務や老人保健施設「さくらの杜」を担当しています。患者さんが一番困っている時に対応できるような、患者さんの身近に在る診療科になるよう努めています。

当科の特長

「総合診療」という分野は他の専門科と違い、現場の置かれた環境に合わせて自分たちの役割を変えるという特徴があります。当院の総合診療科は、一般内科外来のほとんどと、内科に入院する患者の7~8割の診療を担当しています。そのため、ありふれた病気についての診療は総合診療科で、専門的な検査や治療が必要と判断された場合には各専門科で診療しています。各診療科は綿密な連携をとっていますので、臨機応変な対応が可能です。

入院診療については、研修医と指導医がチームを組んで担当します。綿密に議論を重ねながら診療方針を考え、患者さんご本人と家族と交えて最終的な診療方針を決めます。

当科では、EBM(根拠に基づいた医療)を実践しています。最新の研究データを踏まえつつ、それに独りよがりになるのではなく、患者さんやご家族の考えや希望、当院での臨床経験、当院の置かれている環境などを考慮して、患者さんにとって最善の医療を提供しています。

代表的な疾患の治療に対する当科の考え方は以下の通りです。

 感染症(肺炎、尿路感染症、急性腸炎、髄膜炎、蜂窩識炎など)
可能な限りグラム染色や培養検査の結果を考慮して、抗菌薬の選択や治療期間の決定を行います。耐性菌率の低い赤羽地区の特性を重視した診療を行います。

 脳卒中(脳梗塞、脳出血)
発症4.5時間以内であり、かつ医学的条件を満たす場合は、脳神経内科と脳神経外科との連携を取りながら、tPA治療(早期血栓溶解療法)を行います。tPA治療の適応のない場合は、原則として内服薬とリハビリテーションを中心に治療します。

 動脈硬化関連疾患(糖尿病、高血圧症、脂質異常症など)
糖尿病、高血圧症、脂質異常症の治療は、危険因子(動脈硬化が進みやすくなる原因)の程度によって大きく異なります。
当院では個別の危険因子の状態に応じて治療方針を決定します。過去の研究結果を踏まえながら、個々の患者さんに適した治療を行います。

救急部では、内科系、外科系を問わず、緊急性を要する患者さんの診療を担当しています。当院は東京都の二次救急指定病院であり、積極的に 救急車の受け入れを行っています。夜間、休日の救急外来については、当科を含む院内の全ての診療科が協力体制を敷いて診療に当たっています。
当院で対応のできない病状の患者さんについては、適切な医療機関への紹介、転送を行っています。

診療のご案内

初診外来

内科初診外来は月~金の午前です。受付時間は11時30分までですので余裕を持ってご来院下さい。初診担当医の指定はできません。また現在、午後の初診外来を行っておりません。
当日に可能な検査は、採血、レントゲン、心電図などで、必要に応じて行います。超音波検査、CT、MRI、内視鏡検査などは原則として予約制をとっていますが、緊急を要すると判断された場合にはこの限りではなく、当日に検査を行う場合があります。
紹介状をお持ちの場合は忘れずお持ち下さい。

また、他院通院中の方で当院での診察を希望なさる方は、通院中の医療機関に紹介状の作成をご依頼ください。紹介状のない初診の方、前回受診から3ヶ月以上空いた方に対しては、初診に係る費用として選定療養費「7,700円(税込)」を申し受けますのでご了承下さい。

当科では、紹介状をお持ちの方のうち、「内科」宛、「総合診療科」宛の方の診療を担当します。特定の専門科(循環器科、消化器科、など)の診察をご希望なさる場合には、その該当診療科宛の紹介状をお持ち下さい。
紹介状をお持ちでない場合でも、他院で処方されたお薬、お薬手帳、血圧手帳、糖尿病手帳など、これまでの治療の内容や病状が分かるものがありましたら是非診察の際にお持ち下さい。
当院は厚労省指定の臨床研修病院であるため、内科初診外来は研修医が担当する場合がありますが、指導医が専属で責任を持って指導に当たっておりますので、不安なく受診していただけます。

再診外来

再診外来は予約制です。ただし、患者さんの病状によって診察時間が長くなる場合があり、予約時間通りに診察が始まらずにお待たせしてしまうことがありますのでご了承下さい。土曜日は原則として予約診療をしておりませんので、定期的な通院をご希望なさる場合には平日にお願いいたします。

なお、急性疾患の再診外来診療の場合には、診療の度に担当医が異なることがありますのでご了承下さい。
当院は病診連携(病院と近隣の診療所との連携)を重視しております。そのため、ある程度安定した病状の方には近隣の連携している診療所へのご紹介をしています。他院から紹介状をお持ちになって転院の依頼があった場合でも、病状によっては近隣の診療所に再度ご紹介することがあります。その場合でも、病状の悪化や緊急時など必要に応じて再度当院での診療をお受けいただけますのでご安心下さい。

救急外来

受診を希望なさる際には、まずはお電話(代表:03-5963-3311)でご連絡下さい。病状によっては当院で適切な診療を行うことができないと判断し、他院への受診をお勧めすることがあります。
当院は二次救急指定病院ですので、救急車の受け入れを積極的に行っています。ただ、受け入れ可能な救急車の台数には限界がありますので、患者さんにおかれましては救急車の適正利用をお願いいたします。
また、特に夜間、休日は可能な検査が限られておりますのでご了承下さい。

処方せん

当院では、院外処方せんをお渡ししております。日本全国どちらの薬局でも処方を受けることは可能ですが、かかりつけ薬局をおもちになることをお勧めします。ただし、院外薬局の営業時間外である深夜は院内で調剤いたします。

入院

外来での診察の結果、入院が必要と判断された場合には入院での治療をお勧めします。入院期間は病状によって異なります。医学的に必要のないと判断された場合は、入院のご希望があっても入院できないことがありますのでご了承下さい。
入院診療は、指導医、スタッフ、研修医がチーム体制を組んで万全な体制で診療を担当いたします。
当院は急性期病院です。急性期診療が終了した後は退院していただくか、回復期リハビリテーション病院や療養型病院への転院をお願いしております。転院に当たっては、当院の相談員(メディカルソーシャルワーカー:MSW)がお手伝いを致します。限りある医療資源の有効利用のため、在院日数短縮にご協力下さい。なお、疾患別の平均在院日数は診療実績をご参照下さい。

認定施設

日本内科学会 認定教育施設
日本プライマリ・ケア学会 後期研修プログラムVer.2基幹病院

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