血液内科のご案内
● 初診の方は12時半までに紹介状を持って受診してください。初診時は血液内科の初診担当医が診療に当たります。
● 初診の方は、なるべく紹介医よりあらかじめ診療情報をファックスでお送りいただけるとお待たせする時間を短縮でき、診療がスムーズになりますのでよろしくお願いいたします。
● 12時半以降の緊急の紹介は連携室に電話でご相談ください。病状に応じて対応を検討させていただきます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
初診 | 新患担当医 | ||||
再診① | 竹下昌孝 | 三輪哲義 | 平井理泉 | 谷村聡 | 工藤大輔(隔週) |
再診② | 上月瑶子 | 鈴木大志 | 阿部尚美 | 阿部尚美 | – |
セカンドオピニオン | 三輪哲義 | – | 三輪哲義 | – | – |
特設サイト
特設サイトをオープン致しました。
見えない血液の病気を患者さんと克服するために少しでもお役に立てれば幸いです。
血液内科のご案内
(無菌室)
2017年4月1日、総合病院である東京北医療センターの、緑豊かな広い敷地内に新棟が立ち上がり、血液内科がオープンしました。
1階に血液内科外来や相談室(セカンドオピニオン外来用)があると共に全科共通の外来化学療法室も診察室から至近距離に設置されています。
血液疾患の一部病型では、多発性の骨病変で、車椅子での移動を余儀なくされる場合もあります。診察室に近い場所で治療が受けられるのは、患者様に優しいレイアウトです。また造血器腫瘍の患者様の一部の方は、脱水により容易に腎障害の悪化に至ることがあります。この意味では、1階の同じフロアにコンビニやカフェもあり、安心して水分補給をして頂けます。カフェでリラックスしながら、カフェ内の電光掲示板で、外来診察時刻が把握できるのも、とても快適な環境です。
同じ1階には、幹細胞検定室が設置されています。次世代シークエンサーや、高機能のマルチカラーフローサイトメトリー(MC-FCM)、PCR装置、核酸抽出のための各種実験機器、細胞培養装置、細胞凍結保存装置などが整備されています。MC-FCMを用いて、施設内で微小残存病変(minimal residual disease=MRD)の評価が可能です。骨髄液から高純度で腫瘍細胞を純化したり、細胞培養で細胞株を樹立した実績のある、経験豊かな専門家が勤務しています。
2階3階は病棟部門です。2階は混合病棟ですので、滅菌層流が必要の無い治療を受ける血液疾患の患者様の診療も、近未来には可能です。
3階には、陰陽圧制御機能のあるクリーンルームも設置されており、造血幹細胞移植や易感染性や免疫不全が明らかな患者様の治療が可能です。
北医療センターが建てられている場所は、旧陸軍の関連施設があった場所です。北区の高台である緑豊かな赤羽台の広い土地が、病院の敷地となっているため一部の病室からは、治療の合間に、緑溢れる高台の景色が楽しめ、心が安らぎます。
このように、新棟内の各フロアで、血液内科の診療が受けやすいように設計されていると共に、研究的分析が可能な設備が整っています。貧血で疲労しやすいなど、体に負荷がかかることが少なく無い血液疾患の患者様には、体の負担が最小限で、高度な診療を受けられると言う意味で、とても良い環境です。
血液内科では、骨髄腫を含む各種造血器腫瘍の診療も行いますが、再生不良性貧血、出血傾向、血栓形成傾向、等の非腫瘍性疾患の診療も行います。
沢山ある血液疾患の中でも、東京北医療センター血液内科では、多発性骨髄腫に対する先端治療及び研究推進を主課題としています。現医学会長で、地域医療振興協会の会長でもある高久史麿先生の発案により、血液内科内には、国際骨髄腫先端治療研究センター(IMC-ART=International Myeloma Center for Advanced Reseach and Treatment)が、設けられています。高久先生は、以前日本血液学会長をされておられたことも周知の事実ですが、最近新知見が発表され続け、進歩の著しい骨髄腫病学にも注目されています。
私共は、微力ながら、骨髄腫に対する造血幹細胞移植、各種細胞治療を含む先端治療、先端的分析及び研究が実践できる診療ユニットを目指し、鋭意努力を積み重ねる所存です。実際に、骨髄腫に対する細胞治療に関しては、Harvard Medical SchoolのDavid Avigan教授と2016年Bostonで協議を行い、準備を開始しています。細胞治療の中では、免疫治療が今後の有望な選択枝の一つだと考えています。
今ある医療技術での限界を突破するには、臨床と研究の連携が必須です。
難治性を克服するには、薬剤抵抗性を示す細胞の特性を探究し、分子機序を解明することが重要です。Whole genome sequenceの探求などでは、既に大学などの研究機関とのco-workを開始しています。
加えて、GMP基準を満たした細胞治療を実践できる研究的企業との連携も開始しています。また共同研究により、骨髄腫の体内病巣の描出力の高い、新たなpositron emitterを用いた画像診断の開発にも取り組んでいます。
4月1日IMC-ART創設時の血液内科のスタッフは全員が血液学会専門医です。また複数名の造血細胞移植学会認定医も含まれています。国内学会の学会長や、国際学会組織委員の経験者、治療指針作成委員も含まれています。骨髄腫に対する造血幹細胞移植の経験数も、のべ300例を超えています。この意味からは、患者様に御安心頂ける診療スタッフだと考えています。なお、各メンバーの略歴、学会資格などは、別項を御参照下さい。
総合病院の中にある血液内科だからこそ実現出来る、総合力の高い血液内科診療のフロンティアの創成者として、確かな歩みを刻み続けて行きたいと考えています。
宜しく御指導御鞭撻の程、お願い申し上げます。
東京北医療センター 血液内科長
国際骨髄腫先端治療研究センター センター長
三輪哲義(みわ・あきよし)
<スタッフ募集!!まず連絡下さい>
患者様に優しい、’限界を突破できる熱い高度総合医療’を実現し、推進し続けるために、血液内科医を志す情熱溢れる若手医師、臨床に繋がる研究を志望される若手研究者、を広く募集しております。
熱いハートで堅く結ばれたチームを是非実現して行きましょう。