血液内科・国際骨髄腫先端治療研究センター
今回新設された血液内科では、国立国際医療研究センターで培った診療経験を活かし、より高度な診療を提供いたします。また、血液悪性腫瘍の中でも特に近年治療の進歩がめざましい多発性骨髄腫の研究拠点「国際骨髄腫先端治療研究センター(IMC-ART: International Myeloma Center for Advanced Research and Treatment)」を併設しています。
多発性骨髄腫について
骨髄の形質細胞から発生する血液腫瘍で、平均発症年齢は60-70歳台ですが、稀に30-40歳台の発症も散見されます。
現在まだ根治療法は開発されていませんが、従来のアルキル化剤+ステロイド中心の治療を超え、自家末梢血幹細胞移植、免疫調節薬、プロテアソーム阻害薬、モノクローナル抗体、HDAC阻害剤など新規治療法が続々と開発上梓され、年々治療成績の向上がみられています。
当科では最先端の治療戦略を実践するとともに、多施設共同臨床研究による検体の集積、大学など研究機関と提携した新たな治療ターゲットの探索、新薬承認に向けての臨床試験などを推進します。
研究機器(リアルタイムPCR、次世代シークエンサー)
(8カラーフローサイトメーター)
主な診療対象疾患
多発性骨髄腫
急性骨髄性白血病
急性リンパ性白血病
慢性骨髄性白血病
悪性リンパ腫
再生不良性貧血
特発性血小板減少性紫斑病
骨髄異形成症候群
骨髄増殖性疾患(真性多血症、本態性血小板血症など)