地域医療支援病院 東京北医療センター

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公益社団法人 地域医療振興協会

ドクターインタビュー 循環器内科

辻 武志

循環器内科

ハートセンター・センター長循環器内科・科長

辻 武志

急変しやすい循環器疾患に迅速に対応します。

急性疾患には高度専門医療を提供、慢性疾患にはチーム医療で取り組む

循環器内科では、急性心筋梗塞や狭心症など緊急性の高い疾患の治療を中心に、狭心症に対する冠動脈形成術や頻脈性不整脈へのカテーテルによる心筋焼灼術といった高度専門医療に対応しています。心大血管系疾患の原因となる高血圧、脂質異常症、糖尿病など生活習慣病の改善には、栄養士や看護師などを含めたチーム医療で包括的に治療する体制を整えています。リハビリテーションにも力を入れており、特に心大血管リハビリテーションや末梢動脈閉塞性疾患(PAD)に対するリハビリテーションでは、患者さんそれぞれのデータに基づいたプログラムを用意し、専門の理学療法士が指導しています。

急変時には専門医が同乗したドクターカーで伺い緊急搬送に対応

虚血性心疾患や大動脈疾患の場合は、救急車で搬送している10~15分といった短時間に症状が急変することがよくあります。これらの疾患では生命の危険が迫っていますので、搬送時には医師が付き添うことが望ましいのですが、ほかにも多くの患者さんを診察しなければならない診療所の先生方が同乗するのは困難であると思います。そこで当院では、開院時より24時間365日対応の循環器医師直通ホットラインを設け、2015年2月より、平日は8時30分から19時、土曜日8時30分から12時30分は医師同乗のドクターカーの運用を開始しました。ご連絡いただければ医師同乗のもとすぐにお伺いし、患者さんの緊急搬送を行います。また、FAXで心電図をお送りいただければ、循環器専門医が迅速に判読結果をご連絡するサービスも行なっております。先生の診察室のすぐ隣に私たちの循環器内科があるというイメージで、ぜひお気軽にご連絡ください。

地域の患者さん一人一人のために積極的に病診連携を進めていきたい

慢性期の治療は地域に根付いたall in oneの管理を得意とされる診療所の先生方にお願いし、マンパワーと設備のある当院は救急医療や手術医療に特化するべきであると考えています。そこで私たちは、ご紹介いただいた患者さんは、急性期医療が終わり次第、全例逆紹介しています。循環器が専門でない先生方のなかには、循環器疾患の患者さんを逆紹介されることに不安を感じられる場合もあるかもしれません。当科では逆紹介したら終わりではなく、緊急時のご相談があれば100%受け入れ迅速に対応するのはもちろんのこと、年に1回程度はこちらでも患者さんを診察してフォローしていきますので、安心してご紹介いただければと思います。今後も城北地区の地域医療を支えて来られた先生方とよりいっそう連携を深め、患者さん一人一人に最適な医療を提供できる体制を共に維持・発展させていきたいと考えています。

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