救急科
救急科・科長
金井 信恭
地域密着・徹底救急をスローガンに、なるべく多くの地域の救急患者さんに対し、他職種と協働しながら1件1件真摯に対応させていただきます。
救急医療体制を強化し、地域のセーフティーネットとして安心を提供
東京北医療センターは古くから病院全体で救急医療に取り組んでおり、消防庁救急車応需件数は年間5841件、応需率92.7%(H30年度)と近隣の二次救急医療機関と比しても非常に高い値を推移しています。
地域の患者さんや開業医を中心とした先生方から信頼されかつ良質な救急医療を提供していくためには緊急入院を必要とする患者さんをいつ何時でも受け入れられるER(Emergency Room)とベットコントロールが不可欠であり、当院では救急病床として常に空床を用意し満床によるお断りが生じないよう不断の努力をしております。今後も地域の中での当院の役割を充分認識し、地域住民が急病になったときに行き場がなくなるようなことがあってはならないため、地域の患者さんやご家族が安心して暮らしていただけますように病院一丸で最大限の努力をしていきたいと考えております。
ERと各専門科との連携の強化
当院ERには内科系・外科系問わず、軽症から重症まで様々な病気を抱える急患が多数訪れます。このような様々な疾患、傷病に対応していくため、現在ERには月曜日から金曜日までの平日におきまして8:30 – 21:00まで救急専門医が常駐しております。ERを受診された患者さんがスムーズに診察・検査・診断・適切な治療を受けられるよう医師、看護師のみならず他職種がER内で協働しております。またERから入院が必要とされる場合には、充実したスタッフを有し、病院総合診療のスペシャリストであり全人的に幅広く知識と技術を有した総合診療科や専門各科との連携強化に努め、速やかかつシームレスな救急医療を提供いたします。
地域医療支援病院・災害拠点病院としての自覚・役割の徹底
地域医療支援病院 : ERは地域救急患者の入り口(窓口)として極めて重要なポジションであると考えております。当院は病院救急車を3台有しており、地域の診療所・クリニック・病院から急患のご紹介、救急診療依頼が御座いましたら速やかに伺えるシステム(病院前救急医療体制)を構築しております。消防庁の救急車は出動件数が右肩上がりでありその使用抑制は喫緊の課題でございます。是非当院の病院救急車によるお迎え搬送をご利用ください(地域連携室 緊急対応ダイヤル:03-5963-3421)。災害拠点病院:「災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るための医療機関」であり ①24時間いつでも災害に対する緊急対応ができ、被災地域内の傷病者の受け入れ・搬出が可能な体制を持つ ②災害時は重症傷病者の受け入れ・搬送を行うことができる ③消防機関(緊急消防援助隊)と連携した医療救護班の派遣体制があるなどの機能を有しており、院内にはDMAT(災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム)として医師、看護師、業務調整員で構成された現場に急性期(おおむね48時間以内)から活動できる専門的な訓練を受けた医療チームも存在しており、万が一の災害時には拠点として中心的役割の一旦を担います。