血液内科のご案内
多発性骨髄腫、白血病、悪性リンパ腫などの血液悪性疾患 (血液がん)の治療に積極的に取り組んでいます。化学療法や造血幹細胞移植などの従来からの治療だけでなく、分子標的薬、抗体薬を使った最新の治療を行っています。
また、貧血や血小板減少症などの、「がん」以外の良性疾患なども幅広く診療しております。貧血にもその原因は多彩ですし、血小板が減少する原因も多様です。これの原因に応じた治療を行っています。
血液疾患の最新のエビデンスに基づく治療を行うだけでなく、診療の質や治療成績を改善すべく、基礎研究や臨床研究にも取り組んでいます。詳細は、『血液内科・国際骨髄腫先端治療研究センター』と『血液内科特設サイト』の『診療実績』をご参照ください。
診療体制
初診の患者さんの紹介を毎日お受けしています。南館1階に血液内科外来があります。ここで、初診と再診の外来を行っています。初診患者さんには初診の担当医師が対応させていただき、問診・診察の上、必要な検査 (血液検査、骨髄検査、レントゲン、CT検査など)を計画させていただきます。専門医を含む複数の医師で結果を確認し、必要な治療を検討し、入院についても判断いたします。
再診外来は基本予約制です。病状や治療内容により前回の外来時に次の予約を取らせていただいています。
外来化学療法室も南館1階にあります。血液内科外来の廊下を挟んだ向かいに位置し、外来化学療法を血液内科外来の診察室から一連の流れで提供することができます。外来では、外来化学療法だけでなく、中央処置室で輸血療法、血液分画製剤の投与、造血薬の注射など様々な治療が可能となっています。
入院については、血液内科の病棟は南館3階に33床の専門病棟をご用意しています。無菌症が5床、準無菌症が28床となっています。血液の病気の患者さんは、骨髄が弱っていて免疫力が低下している方が多くいらっしゃいます。そのような患者さん方に、明るく清潔な病室で治療を提供しております。
すべての入院患者さんについて毎朝、血液内科医全員で病態と治療方針の検討を行っています。また、入院では医師、看護師のほか、薬剤師、リハビリテーション科の医師・スタッフ、栄養士が協力して、治療と看護だけでなく入院生活全般のサポートを行います。退院が近づいたときには、メディカルソーシャルワーカーも加わり全てのスタッフと協力して退院の支援を行いますので、入院治療から外来治療への移行をスムーズに行うことが可能となっております。
ご挨拶
血液の病気はわかりにくくて縁もないと思われがちです。縁がないのが一番ではありますが、血液の病気は意外にも皆さんの身の回りに潜んでいることもあったりするかもしれません。血液の病気の始まりの症状は、わりとありふれた症状のことが多いのです。発熱、倦怠感、体重減少、息切れ、動悸、鼻血や皮膚のあざなど。また、症状は何もないのだけれど、健康診断などで血液の異常が偶然見つかり、そこから血液の病気が診断されることもあります。
血液は血管の中を流れる赤い液体というのは皆さんのお持ちのイメージだと思います。その赤い液体である血液は、細胞成分と血漿という液体の成分からなっています。血液の細胞は、骨髄という体中の骨の中で作られています。骨髄で生まれる血液細胞には赤血球、白血球、血小板の3種類があります。また、白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類があります。さらには、リンパ球は、Bリンパ球、Tリンパ球、NK細胞、形質細胞に細かく分類されます。これらの細胞はそれぞれの機能を持っていて体を維持するのに欠かせない存在です。
血液の細胞の主な機能と病気をご紹介します。赤血球は酸素を体中に配って回っています。この赤血球が減少する病気が貧血です。筋肉が体を動かしたり、脳が考えたりするのには酸素が必要です。貧血になると体が酸欠状態になり、体が動かしにくくなったり、息切れや動悸、集中力の低下などの症状が出てきます。白血球は病原体から体を守る働きをしています。白血球の数が減ったり、働きが低下すると様々な感染症にかかりやすくなってしまいます。血小板は、血を止める働きです。止めるといっても血管のなかで血を止めてしまっては大変です (血管の中で血が固まってしまうような怖い病気もあります)。血小板は血管が破れて出血してしまったときに血液を固めて止血する機能を発揮します。ですので、血小板が減ってしまうと血が止まりにくくなり出血してしまいます。
血液も、多くの他の臓器と同様、「がん」が生じてしまうことがあります。代表的な血液の「がん」をご紹介します。白血球の「がん」である『白血病』は皆さんもどこかで聞いたことがあるかもしれません。有名な俳優やスポーツ選手がSNSなどで報告していますよね。リンパ球からなる小さな組織であるリンパ節の「がん」が『悪性リンパ腫』です。リンパ節が腫れるのですが、肝臓や脾臓という臓器が腫れたりすることもあります。形質細胞の「がん」が『多発性骨髄腫』です。貧血や腎不全や病的骨折などを起こす病気で高齢者に多く、近年増加傾向です。そのほか、赤血球が増える『真性多血症』、血小板が増える『本態性血小板血症』などもあります。血液の病気にはたくさんの種類があるのです。白血病はその類縁の病気も入れると60種類以上、悪性リンパ腫は80種類以上もあります。これらを正しく診断し、その診断結果に基づいた適切な治療を行うために、血液内科があり、そこには高い専門性が求められるのです。
血液内科医は必ずしも多くありません。血液内科がない病院もたくさんあります。高い専門性ゆえ、血液専門医がいない施設や、一般内科の先生のクリニックでは対応が難しいことも生じます。専門医がいない施設ですと、日々の診療の中で血液の病気が疑われた時でも、その場で診断を確定してすぐに治療を始めるということは困難です。専門の施設である血液内科に紹介していただかなければなりません。そのため、当科では地域連携を大切にしています。地域の先生との連携を通じて地域の住人の皆様の健康に貢献することを大切な使命と考え診療に取り組んでおります。
【医療機関の方へ】
- ・まずは地域連携室にお電話にてご相談ください。
- ・その後、診療情報及び検査データをFAXにてお送り願います。
- ・血液内科医師にて対応可能か確認し、地域連携室より折り返しご連絡致します。
【紹介状をもらわれた患者様へ】
- ・紹介状をお手元にご用意頂き、地域連携室へお電話ください。
【地域連携室】
TEL:03-5963-3421(直通)
FAX:03-5963-3313(直通)
平日 8:30~17:00 土曜 8:30~12:30(※日・祝日を除く)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
| 初診 | 新患担当医 | ||||
| 再診① | 竹下昌孝 | 平井理泉 | 平井理泉 | 谷村聡 | 谷村聡(午前) |
| 再診② | – | 鈴木大志 | – | 北山智草 | – |
特設サイト
特設サイトをオープン致しました。
見えない血液の病気を患者さんと克服するために少しでもお役に立てれば幸いです。
<スタッフ募集!!まず連絡下さい>
患者様に優しい、’限界を突破できる熱い高度総合医療’を実現し、推進し続けるために、血液内科医を志す情熱溢れる若手医師、臨床に繋がる研究を志望される若手研究者、を広く募集しております。
熱いハートで堅く結ばれたチームを是非実現して行きましょう。

